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トイレ使用状況お知らせシステム「はいってルンバ」

トイレ使用状況お知らせシステム「はいってルンバ」

株式会社SPロジック 代表取締役 後藤 僚治さん

飲食店、病院・介護施設、高齢者のひとり暮らしなどのトイレの使用状況を外部に正しく伝えるセンサーです。

飲食店のトイレの前で長時間並ぶことのないよう、また、ドアをドンドンとノックすることのないよう、トイレの使用状況をセンサーが検知して外部にお知らせします。

病院や介護施設のトイレで体調不良を起こしたり、意識を無くしたりした場合にセンサーが検知して外部にお知らせします。

ひとり暮らしの高齢者がトイレを1日中まったく利用しない、またはトイレに入ったまま長時間出てこないようなときに、センサーが検知して電話やメールで遠く離れた場所にお知らせします。

※ 特許取得

株式会社SPロジック 代表取締役 後藤 僚治さん

商品の特長

今までの赤外線センサーは、人の発する熱源の動きを検知していましたが、人が静止した場合、つまり熱源が静止した場合、検知が出来なくなり照明は消えてしまいます。そのため人は照明を消さないように体を動かすなどの行為をしなければなりませんでした。

人が静止しても照明が消えない仕組み、人が個室エリアに入ったら即点灯、入室中に静止しても消えず、エリアから出たら即消灯を実現し、それを外部の人に知らせることを目的に開発した装置が「はいってルンバ」です。人体検知センサーとドアスイッチの2つの信号をプログラム制御して、個室内の有人、無人の状況をより確実に把握することを可能にしています。

「はいってルンバ」は、在籍時間を計り、設定時間が過ぎてもドアが開かない場合、外部に異常信号として伝えることが出来ます。例えば、個室トイレで体調不良になり、外部に発見してもらうことが難しい時なども、人命救助目的の装置ではありませんが、優れた補助機能果たすことができます。また、通信機器との組合せることで、電話やメール、ナースコールなどへも通知が可能です。

開発の背景

混んでいるラーメン屋さんに入った時の話です。トイレに行きましたが使われていたので一旦席に戻りました。しばらくしてから行きましたが、また使用中。さすがにそれを何回か繰り返すと、何で席からトイレに人が入っているのがわからないのか、そんなこと簡単にできるだろうと思いました。色々調べてみると、蛍光灯についているようなセンサー機器はあっても、そのような機器は例えば長時間滞留したような場合は消灯してしまいます。

自動制御の開発を仕事にしていることもあったので、半分趣味みたいなところもありましたが、自分で作ろうと思ったのがきっかけとなりました。

開発の背景

商品化までの苦労

センサーを選定するにあたり、工業用のセンサーは数十万円とかなり高額になるので、一般的に利用されるセンサーを利用することにしました。もちろんセンサーの性能だけでは、考えていることが実現できないので制御プログラムも合わせた開発です。

苦労したのは、センサーは熱の高低をみて検知するので、熱源である人が入ると反応します。ただ、外気などの自然に発生する熱にも反応してしまうので、この人特有のパルス信号と自然に起きるパルス信号を区別するところが一番大変でした。何百回もテストし、誤作動を減らし、ようやく完成することができました。完成までに5年くらいはかかったと思います。

商品化までの苦労

今後の展望

今後の展望

既に飲食店や病院、一般企業などに導入していますが、更に価格を安く抑えるように製造工程なども見直し、一般の皆さんにも利用いただきたいと考えています。

会社概要

社名
株式会社SPロジック
所在地

[本社]
〒471-0838
愛知県豊田市緑ヶ丘7丁目50番地

[第二工場]
〒444-0947
愛知県岡崎市西本郷町字川原田38番地4

代表者
代表取締役 後藤 僚治
設立
2006年7月7日
従業員
32名(パート、常駐外注含む)
ホームページ

プロフィール

後藤 僚治(ごとう・りょうじ)
株式会社SPロジック 代表取締役

1966年生まれ
10代から電気自動制御装置の世界一筋。
父親、友人の父親、大半がトヨタ自動車の社員であり、トヨタ城下町の中で育ったこともあり、自動車関連の仕事に興味を持つ。
2006年7月株式会社SPロジック設立。

公開日:2022年1月19日

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