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白濁排ガス用ダスト濃度計「DDM-TMA1(タマイチ)」

白濁排ガス用ダスト濃度計「DDM-TMA1(タマイチ)」

株式会社田中電気研究所 代表取締役社長 田中 敏文さん

株式会社 田中電気研究所 代表取締役社長 田中 敏文さん

DDM-TMA1(タマイチ)は、世界で唯一のノンサンプリングでミストとダストが混在する白濁した排ガス中のダスト(ばいじん)濃度を測定できる環境監視機器です。

白煙のことを事業者は水蒸気と言いますが、周辺住民は煙だと言います。この水蒸気と一緒に排出されるダスト(ばいじん)を連続測定することを可能にしたのがDDM-TMA1(タマイチ)です。

商品の特長

ノンサンプリング式(In-Situ)光散乱方式

この測定方式では、吸引による非等速吸引誤差の心配がなく、サンプリング配管などの複雑な構造が無いためメンテナンスが非常に簡単、さらに小型軽量が実現できるので狭い場所にも設置できます。

また、煙道内を流れる排ガスに直接測定光を照射し、ダストからの散乱光を電気変換するため、サンプリング式のような測定時間の遅れもありません。

長寿命製品

当社が放射線測定器のOEM製品で培った部品選定、製造技術により、雰囲気条件が悪い環境に設置しても長期間性能を保つことが可能であり、長寿命製品として導入時のイニシャルコストを回収できます。

開発の背景

煙突から出る白濁した排ガス

白煙のことを事業者は水蒸気と言い、周辺住民は煙だと言います。本当に白煙の正体は水蒸気だけなのか?水蒸気と一緒に排出される“ばいじん”をどうにか連続測定できないか?

当社では、環境関連機器を開発していますが、ノンサンプリングでミストとダストが混在する白濁した排ガス中のダスト濃度を測定できる環境監視機器が世の中には無く、必要性があると感じ開発を始めました。

商品化までの苦労

測定を希望する北海道の工場で実証試験をしました。水蒸気を測定することもあり、機器が濡れてしまったり、電気部分の漏電などさまざまな問題がありました。何ヶ月間にも渡りさまざまな研究機関にも協力をしてもらいながら何度も何度も実験と検証を繰り返してようやく完成しました。

設置されたDDM-TAM1

今後の展望

納入実績はまだ13台程度ですが、フィンランド、中国、ベトナムからも引き合いが来始めています。海外でも利用しやすいようにタッチパネルを含めたデジタル化を進める予定です。

社会的ニーズも高い製品ですので、国内のみならず海外にも広げていきたいと考えています。

DDM-TAM1の設置イメージ

会社概要

社名
株式会社 田中電気研究所
代表者
代表取締役社長 田中 敏文
設立
1963年12月17日
資本金
2,500万円
従業員数
33名
所在地

【本社】
〒156-0052
東京都世田谷区経堂3丁目30番10号

【烏山工場】
〒321-0625
栃木県那須烏山市宮原32番地1号

事業内容
環境関連事業
OEM製品事業
PCB事業

プロフィール

田中 敏文
株式会社 田中電気研究所 代表取締役社長

昭和29年11月3日生まれ
昭和53年(1978年) :武蔵工業大学機械工学科材料力学研究室卒
昭和53年(1978年) :富士電機計装(株)(現 富士電機(株))調整技術課入社
昭和59年(1984年) :富士電機計装(株)退職
昭和59年(1984年) :(株)田中電気研究所入社 専務取締役
平成4年(1992年) 6月:代表取締役に就任
平成30年(2018年):ダスト濃度計の性能評価方法 JIS B7996制定・原案作成幹事
令和2年(2020年):ダスト濃度計の製品規格 JIS B7997制定・原案作成幹事

公開日:2021年10月8日

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