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2017/06/14
さいしんコラボ産学官「知財を活用した商品アイデア創出事業」スタート
一般社団法人さいしんコラボ産学官(埼玉縣信用金庫)は、埼玉県内の中小企業の事業創出を目的に「知財を活用した商品アイデア創出事業」をスタートした。
同事業は、大手企業等の開放特許に学生が商品アイデアを考案し、そのアイデアをさいしんコラボ産学官や埼玉縣信用金庫が県内の中小企業に紹介し事業化を図るものである。
6月14日、埼玉縣信用金庫・浦和支店で開催したキックオフミーティングでは、埼玉県下の3大学・1専門学校(埼玉大学、芝浦工業大学、ものつくり大学、アルスコンピュータ専門学校)が参加し、事業趣旨や活用を予定する富士通、イトーキ、日産自動車、産業技術総合研究所の開放特許の説明を行った。
<今年度活用する開放特許等>
- ■富士通
- ・指先で文字入力が可能なウェアラブルデバイス技術
- ・芳香発散技術
- ■イトーキ
- ・ハンガーを利用した非接触給電
- ■産業技術総合研究所
- ・ドット絵でわかりやすい二次元コード
- ・大きさを考慮する写真合成システム
- ■日産自動車
- ・自己修復塗料「スクラッチシールド」
昨年は同様の事業により、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の「ドット絵でわかりやすい二次元コード」の特許を活用し、埼玉大学の学生が商業施設などで利用する迷子対策用の商品「おまわりQR」を考案。その考案したアイデアを埼玉県を中心とした中小企業4社が連携して商品化を図った。今後約半年間をかけて学生アイデアのブラッシュアップ、中小企業訪問、発表会などを通じて商品化を目指す。
さいしんコラボ産学官の清水専務理事は、中小企業が売上を伸ばすためには、学生の斬新なアイデアも活用することが必要だと話す。